☆霧ヶ峰・八島湿原・鷲ヶ峰;夏に咲く花 |
レンゲツツジの見頃が過ぎて、コバイケイソウ、ニッコウキスゲがきれいに咲きはじめます。8月、鷲ヶ峰(1,798m)では、コバギボウシ、ヤマハハコ、カワラナデシコ、ノアザミ、タムラソウ、ヤナギラン、ハクサンフウロ、ウツボグサなどが咲き続けます。 鷲ヶ峰の山頂からは、素晴らしいパノラマが広がり、眼下に諏訪湖が遠望できます。 |
コバイケイソウ (ユリ 科) 花期は 7月 花言葉 "遠くから見守ってます " |
高山や深山の湿地に生える大形の多年草です。バイケイソウの花が梅に似ており、葉は尢(けいらん)に似ているために梅尅。その小形がコバイケイソウです。この花の群生は、特に霧ヶ峰特有の霧雨の中で、独特の風景を演出します。毎年、車山では、カメラマンが並んでいます。 |
アマドコロ (ユリ 科) 花期は 6月〜7月 花言葉 "心の痛みがわかる人 " |
若芽(茎)が伸びてきたら、葉が開ききらない前に根もとから切り取り、さっとゆでます。そのままおひたし、和え物とするか、卵とじ。似ている花で毒草のほうちゃく草があるので注意、4〜5月咲き林縁に生える茎は途中で枝分かれし花を1個から3個つけます。花は茎の先端にだけ咲き、あまどころのように列をなしません。 |
ウバユリ (ユリ 科) 花期は7月〜8月 花言葉 "厳格・純潔・無垢 " |
ウバユリは多年草で、種子から発芽して6〜8年目にようやく開花し、開花した個体はその後枯死しします。典型的な1回繁殖型の植物 です。そして植物体がある程度成長すると母鱗茎の基部に数個の娘鱗茎を形成し、開花・結実した親個体が枯死すると、親株から分離独立して、幼植物を形成するという栄養生殖を行うことです。親株から簡単にはずれて、この娘鱗茎は大きいので、次世代を種子から始めるのに比べればはるかに効率が良いことになります。
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コウリンカ (キク 科); 花期は8月〜9月 花言葉 "秘めた想い " |
草丈はおよそ50cm、高原の日当たりのよい草原の中に埋没していることが多く、環境変化に伴い本州全域で希になっています。人と共存する二次草原の植物は人の手を必要とします。オキナグサやコウリンカなどが典型で、定期的な丈の高い草の刈取りがなければ生き残れません。
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☆車山湿原の夏のヤナギラン 花言葉 "集中する・焦点 " |
けっしてめずらしい花ではなく、8月の高原なら比較的どこででも見ることができ、夏の高原を代表する花です。丈高く、花の色が派手で、しかも群生するから遠くからでもよく目立ちます。ごくまれに白花があります。 |
車山から蝶々深山にかけて、車山湿原が一面のヤナギランで埋まります。 美ヶ原を三城牧場から茶臼山へ歩くと、緩やかな尾根のいたるところヤナギランが咲き誇っています。
この花は強い生命力をもっています。ヤナギランは山火事の跡や、山を切り開いた跡地に真っ先に飛び込んできて群生します。このため英語では Fireweed(火の野草)と呼び、一面に咲き誇っている光景はまるで野火のようです。 |