ニッコウキスゲ(日光黄菅)Hemerocallis dumortieri var. esculenta,別名:ゼンテイカユリ科(LILIACEAE),キスゲ属
2023年7月13日; 車山高原ニッコウキスゲ情報 ; 車山山麓・富士台は3分〜5分咲き、今週末が見頃となります!
車山山麓〜中腹(遊歩道沿い) 5〜6割咲き
亜高山から高山帯の草原や湿地に群生する多年草。大群落をつくることが多く、一面黄色く染まった草原や山の斜面などは、圧倒的な迫力があります。
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朝咲いた花は夕方にはしぼんでしまう1日花で、花が黄色く、葉がスゲの仲間に似ていることと、日光地方に多いということから名付けられました。
 白樺湖からなだらかに登る一面のニッコウキスゲの草原が車山高原、その一番高い所・車山山頂の標高は1,925mです。晴れていれば八ヶ岳や南アルプスが一望できます。
 ハクサンフウロ・ウスユキソウ・オダマキ・シモツケソウ・ウツボグサ・コウリンカ・ジャコウソウ・ヒヨドリソウなどは、車山の薄暑に咲く花です。
花茎は50〜80cm位で、先端に橙黄色の花を3〜4個つけます。 キスゲの仲間・ユウスゲは、花が夕方から開くことから名付けられました。 ノカンゾウも仲間ですが、日中に花が咲き、花の色は赤みががっています。


 7月中旬になると、車山高原のニッコウキスゲは、中腹付近で見頃を迎えます。6月末頃から白樺湖の大門峠付近では、既に咲き始めていました。前日雨に濡れて、翌日スッキリした青空が広がれば、最高のニッコウキスゲ日和となります。
 緑の車山高原に敷かれる黄色のニッコウキスゲのアラベスク模様は、その抜けるような青空の下で見事に映えわたります。白樺の木の小高い小枝で、ヒヨドリが甲高くさえずれば、なによりの『おもてなし』となります。
 見頃は、山頂に徐々に移りますから、これから1週間から10日くらいは楽しめるでしょう。その他の夏の花たちも咲き始めています。ここへ来てハクサンフウロ、ナデシコなど夏の花も咲き始めて、高原をにぎやかに彩るようになりました。
 蓼科高原から松本へ走るビーナスラインを、白樺湖から大門峠を過ぎ、美ヶ原高原に向かう途中の、車山から霧ヶ峰高原一帯の広大な高原に咲くニッコウキスゲがドライブ中でありながら、大いに感動を呼ぶでしょう。
 駐車場は車山高原が一番安心です。冬は車山高原スキー場の駐車場となっていますから、満車になる事は余りありませんし、なにより無料です。また車山の群生地に徒歩で、のんびり行けるのが、何よりの利点です。

 車山は、6月のレンゲツツジから始まり、やがてコバイケソウが見頃の時期と重なります。コバイケソウは不思議な花で、大きいくせに地味、そうでありながら霖雨や流れる霧の中では、幻想的な雰囲気を漂わせます。どれほどのカメラマンの方々が、毎年、車山展望リフトの乗車場周辺で、カメラを並べ、夢幻ともいえる一瞬の光景を撮らえようと小雨の中で待機していたでしょうか!
 7月のニッコウキスゲ、8月のシモツケソウ、ヤナギラン、9月のマツムシソウ、吾亦紅の群落へ、そして10月、見応えのある高原の大自然が織り成す紅葉へと、四季折々の景観を堪能させてくれます。
 また、車は避けたいと思う方には、車山の麓からハイキングコースが幾本も分かれ、それぞれに特有の遠景と高原の草花を楽しまさせてくれます。特に、車山湿原から蝶々深山、物見岩、八島湿原に抜けるトレッキングコースは、霧ヶ峰高原の雄大で特徴ある景観が、ハイカーの人々に多くのことを語ってくれるでしょう。時には、それがウグイスの囀りに代わるかも知れません。